「地域完結型ヘルスケアシステム」に見る地方創生のみらい

社会医療法人財団董仙会 恵寿総合病院 理事長 神野正博

厚生労働省の「保健医療2035」では今後の流れを「発散」から「統合」と明記され、地域包括ケアシステムの英訳には『The Integrated』=『統合』と記されています。
大きく変化するこれからの医療制度の中で、「統合」というメッセージをいち早く読み解き提言されている神野先生へお話を伺いました。

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時代は「発散」から「統合」へ。思考は「2D」から「4D」へ。
超高齢社会におけるヘルスケアシステムを考えるときに大切なことは、地域全体を考えた上で、医療の果たすべき役割を全うすることだと思います。

厚生労働省の「保健医療2035」では、今後の流れを「発散」から「統合」と明記しています。

『発散』とは、「サービスや知見、制度の細分化、専門化による個別課題の解決」を指し、『統合』は、「発展してきたこれらを価値やビジョンでつなぎ、切れ目の無い対応をすること」を意味しています。 

また、地域包括ケアシステムの厚労労働省の英訳は『The Integrated Community Care System』で、明確に『The Integrated』=『統合』と言っています。

今後、地域包括ケアシステムの成立に向け、病床機能報告や地域医療構想などの進捗に伴い、超急性期から回復期、そして在宅まで、機能の垂直統合が進みます。

そして、それが地域に面展開していきます。機能の統合という意味では『2D』の世界観です。

しかし、人口動態や疾病構造の変化、制度の変更など、今までどおりの感覚や考え方では、乗り越えられない時代になっています。また、病院のパラダイムシフトと地域の現状を考えた場合、「機能の統合」だけでは不足が生じます。

ここで足りないのは「生涯を通じた医療・介護」という時間軸であり、これを加えると『3D』の世界観です。

ここまで来るともう一歩、地域全体を考え「日常生活圏を基点としたケア」という視点が加わり『4D』となります。

これはもう病院が『地域そのものを考える』ということですから、私たち病院経営者、そして医療従事者は、地域全体を意識し、「地域からのニーズ」を踏まえ、最適な医療サービスの提供と、自身の役割を示していかなければなりません。


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