第57回全日本病院学会レポート 病院における事務職 -経営陣に加わる要件とワークライフバランスへの対応

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9月12日(土)・13日(日)、開催中の「第57回全日本病院学会」から、注目の講演をレポートいたします。

第57回全日本病院学会の医療従事者委員会企画講演、「病院における事務職 経営陣に加わる要件とワークライフバランスへの対応」は、経営に関与して病院の改革・発展に寄与する事務職にスポットを当て、先進事例を紹介する講演です。座長は、全日本病院協会の副会長、織田正道先生と、慶應義塾大学名誉教授の池上直己先生が共同で務めます。

同企画は、医療系専門職(作業療法士・薬剤師・看護師)から転身した3人の「女性事務長」の講演をもとに、女性ならではの視点が病院経営にどのようなメリットをもたらすか、また専門職として勤務していた女性職員が、事務長として活躍するに至る経緯を紹介する内容です。

最初に檀上に上がった、七尾市の社会医療法人董仙会(理事長:神野正博先生)の進藤浩美局長は、同法人のリハビリテーション部作業療法課課長として勤務していましたが、ある日、神野事務長から事務長の辞令を受けます。作業療法士として臨床に携わり高い評価を得る一方で、石川県の作業療法士会会長に就任するなどの活躍が認められた結果でした。

作業療法士としては経験したことのない財務管理や労務管理を、周囲の協力や全日本病院協会の研修で得た知識をもとに乗り越えていき、反対の多かった看護職員への短時間正職員規定の制定を実現するなど、「育ててもらった法人のため、地域のために、女性だからこその強みを生かす」との信念をもとに、事務長として活躍していきます。

同講演では、進藤浩美局長のほか、病院勤務の薬剤師から事務長となった大阪市の特定医療法人清翠会牧病院の田中礼子事務長、パート勤務の看護師から事務長に転身した柳川市の医療法人清和会長田病院の野口寿美代法人事務部長が、女性の視点を生かして病院改革を行う活躍の様子を披露しました。

男性ばかりになりがちな病院経営の現場に、新風を吹き込む女性事務長の活躍と、その活動を後押しする全日本病院学会のこれからの動きに期待が集まっています。