第1回「ALSO-Japan学術集会」密着レポート~シンポジウム 「助産師がALSOを受講する意味」~

ALSO3.jpg開会式直後にスタートしたシンポジウム「助産師がALSOを受講する意味」~助産師のALSO受講が実践をどう変えたのか~(座長:臼井いづみ先生/千葉大学院看護研究科際学看護学特任教授、高野 綾先生/宮城県立こども病院産科病棟)では、3人のシンポジストと共に、議論が展開されました。

●シンポジスト
宮城県立こども病院産科病棟看護師長 日戸千恵先生
順天堂大学医学部附属浦安病院 産婦人科病棟 青木まり子先生
隠岐広域連合立隠岐病院 加藤真紀子先生

2008年の導入以来、助産師受講者が増え続け、受講者総数の41%、3人に2人が助産師と、関心の高さと有用性が広がってきています。
こういった状況の中でシンポジウムでは、3人のシンポジストがそれぞれの環境下でのALSOの活用例を提示し、最後のディスカッションでは、座長からの質問に対して、ALSO、BLSOのメリットと導入時のハードルが示されました。
導入を検討している読者のみなさんには、参考になるのではないでしょうか?

※最新の受講者数/特定非営利活動法人 周生期医療支援機構オフィシャルサイト
http://www.oppic.net/


●ALSO導入でよかったこと
・シミュレーション研修で臨床に対する慣れ(=余裕)が生まれ、指示に追われるサイクルから自発的なグリーフィングが行われるようになり、チームでのコミュニケーション力が良くなっている。
・助産師と医師、看護師が同じフィールドで研修できる&体験できることで、シミュレーションでの経験が臨床に繋がり反省会に繋がる。
・他職種間のコミュニケーションツールとして有益で、シミュレーションを通じて臨床でのイメージが共有できる

●ALSO導入が難しいと感じたこと
・ALSOはALSO、臨床は臨床と分けられてしまう。臨床に活用できるイメージの共有を積極的に行わないといけない
・医師も一緒にALSOを受講することが大切だが、経験年数の長い医師はなかなか参加してくれない
・僻地からの参加となると、渡航費や宿泊期間が長くなるため、受講させるスタッフの順番や勤務シフトの調整、不在時の負担が大きくなる。
・1人、2人の受講だと、なかなか周囲に伝わらない。
・受講生と非受講生のメンタルモデルの共有が難しい

またシンポジストに対して、会場の医師からの質問が非常に多く看護師や助産師の考え方や活動に対する意識の高さが伺えました。

これらから編集部の考察として、ALSOを導入している医療機関では、医師、看護師、助産師のチーム医療の風土が醸成され、加えて、シミュレーション研修による他職種との共通言語理解やコミュニケーションツールとしての、利用価値の高さが実証されている一例と捉えられるのではないでしょうか?

今後の周生期医療支援機構の活動と「ALSO」「BLSO」の広がりに注目が集まりそうです。

●NPO法人 周産期医療支援機構 オフィシャルホームページ
http://www.oppic.net/

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